ゲームにおいて音は重要な要素ですよね。特にFPSゲームは敵の姿を目視出来なくとも足音で接敵を確認したり、漁夫の足音の確認をしたりとゲーム音から得られる情報は非常に多いです。
なので音より音を正確に聞き取るために良いヘッドセットやイヤホンなどの購入を検討している方も多いのではないでしょうか?
ですがヘッドセットやイヤホンよりも重要になってくるのがゲームアンプと呼ばれるデバイスです。
おそらく1万3000円のイヤホンを買うよりも1万円のゲームアンプに3000円のイヤホンを使う方が音が良くなるケースもあります。
この記事ではそんなゲームアンプの中でも手ごろな価格かつ評価が高いsteelseriesのGAMEDACをレビューします!
GAMEDAC(ゲームダック)の性能
GAMEDACはゲーミングデバイスを専門で販売している会社・steelseriesが発売しているゲームアンプです。
このGAMEDACにはサラウンド機能が搭載されています。サラウンド機能を使用するとより周囲の音が聞こえやすくなり、音質の向上に加えて敵の足音や向きなどが分かるようになります。
さらには音が立体的に聞こえるので敵との距離などがわかるようになり、より快適にゲームを王令することが出来ます。
実際に使ってみて
私は普段ps4でゲームをしていますが、その時はコントローラーにイヤホンを挿してApexなどのfpsゲームをプレイしています。
今までは銃声音などの比較的高めの後は聞こえますが、足音が聞こえない、または聞こえてもぼんやりとした方向だけしか分かりませんでした。
ですがこのGAMEDACを使うと音が立体的に聞こえて銃声音に負けないぐらい足音がクリアに聞こえました。今までぼんやりとした方向だったのが正確な方向距離が分かるように。
これを体験すると今までこんなにも音を聞き逃していたのか…となりました。
GAMEDAC(ゲームダック)の使い方と設定
ここからはこのGAMEDACの使い方について解説しますが、この商品は遅延が少ない光デジタル端子での接続になっています。GAMEDACはps4,ps5,PCに対応していますが、一部のps4のモデルにはこの光デジタル端子の接続が出来ません。
それを知らずに買ったけど使えねえじゃん!!とならないためにも今からの説明をよく読みましょう!
普通のps4などの場合
通常のps4には光デジタル端子が搭載されているのでそこに付属のケーブルを挿しましょう。
こちらは私が所有しているps4の裏側の画像ですが、光デジタル端子は「DIGITAL OUT(OPTICAL)」と書かれている場所です。
ps4の電源が入っている状態だとここから赤い光が漏れているのでわかりやすいと思います。
ps4に繋いだケーブルを今度はGAMEDACの「OPTICAL」と書かれている箇所に挿します。そして同じく付属していたUSBケーブルも同様に繋げるとps4との接続は完了します。
ps4 slimの場合
ps4 slimには残念ながら光デジタル端子がありません。ですがHDMI音声分離機というものを介することで使用が出来ます。
このHDMI音声分離機自体もそこまで高価なものではないのでslimの方は併せて買いましょう。
GAMEDAC(ゲームダック)のメリット
設定が直観的で分かりやすい
GAMEDACの設定は他のゲームアンプに比べて非情に直観的で分かりやすいです。最初の画面では音量の調整、ゲーム音とボイスチャットの音量のミックス、そしてサラウンド機能の切り替えが出来ますが、それが非常にやりやすかったです。
つまみを押すとゲーム音量の調整とミックスの調整に切り替えられ、つまみを回すとそれぞれの音量の調整が出来ます。
そしてつまみの隣にある小さいボタンを押すとサラウンドとステレオに切り替えられます。その際ディスプレイにDTSという文字が表示されていますが、それがONの時にサラウンドの状態であることが判断可能です。
設定にPCソフトが不要
ゲームアンプの一番のポイントであるイコライザーの調整ですが、有名なASTRO MIXAMP PROはその調整に一度PCにつなげて専用のソフトをダウンロードしなければなりません。
ですがこのGAMEDACはそのイコライザーのカスタムも本体だけで完結しており、PCを持っていない人やわざわざ専用ソフトをダウンロードして使うのがメンドくさい方にとってはかなり大きな点だと言えるでしょう。
つまみを長押しすると画面が変わります。そしてAUDIOを押し、つまみを右に回すと「EQUALIZER」という項目を押します。そうするとあらかじめ入っている設定があります。さらに右に回すと「CUSTOM」という項目が出てきます。そのプリセットは文字通り自分好みに周波数ごとの音の聞こえを調整が可能です。低音を上げて足音を拾うのも良し、中高音を上げて遠くの銃声音を聞き逃さないようにするのも良し。ぜひ自分好みの設定を見つけてみてください!
音の聞こえ
やはりそれ専用のデバイスとだけあってコントローラー直挿しよりも音質は跳ね上がります。そして他の有名なゲームアンプとして「ASTRO MIXAMP PRO」や「ゼンハイザー gsx1000」の2つがありますが、その2つと比べてもこのGAMEDACの方が良いそうです。
こちらの方はアストロのミックスアンプとGAMEDACの足音の比較をしています。ですがGAMEDACの方が足音や定位感は聞こえやすいとのことでした。
gsx1000と比べてもやはりGAMEDACの方が優れているようで、音質に関しては他の人気なゲームアンプと比べてもGAMEDACが頭一つ抜けていると言ってもいいでしょう。
どの機器にも使える
GAMEDACはPCはもちろん、ps4やps5にも使えることはお分かりだと思います。ですがgsx1000やミックスアンプはPC専用でそもそもps4で使えなかったり、専用ソフトをダウンロードしてPCで設定を行わなければならなかったりと不便な点が多いです。
ですがGAMEDACはどの機器にも問題なく使えるので今はまだps4しか持ってないけどゆくゆくはPCでゲームしたいという方やPC持ってないよ!という方にとって非常にうれしい点なのではないでしょうか。
最初からプリセットが登録されている
ゲームアンプは自分でイコライザーをいじれる点が魅力の1つだと言いましたが、「そういった細かいことはよく分からないけど音質はよくしたい」という方も少なくないと思います。
ですがGAMEDACには買った時にあらかじめプリセットが用意されています。それがこの4種類です。
まずはFLAT。FLATは低音から高音までまんべんなくブーストしてくれます。購入時は最初からこのFLATが適用されています。
次はBASS BOOST。文字通り中高音の大きさはそのままに低音だけ大きく聞こえるような設定です。
このプリセットで低音が重要なEDMのような音楽や映画を見るとより迫力が感じられそうです。
次はこのREFERENCEです。REFERENCEが他のプリセットと違う点は音が絞られている点です。
各音域を調整するバーの真ん中に点線があると思います。そこが基準点でそこより上にいくと音が強調されます。
ですがこのREFERENCEではその点線より下に設定されている音域がありますよね?つまりこれは音が逆に聞きづらくなるのです。
一見良くない設定に感じますが、音を絞ることによってFPSであれば足音や銃声音などの重要な音が聞きやすくなります。足音や銃声音は中音と高音に密集しています。つまり不必要な雑音は排除して、必要な音は強調させる、そんな設定がこのREFERENCEなのです。
最後はSMILEYです。見た目通り笑った時の口角のような見た目をしていることからこの名前なのだと考えられます。このSMILEYは低音と高音を強調させるいわゆる「ドンシャリ」なサウンドを実現させるプリセットです。
このプリセットはどちらかというとゲーム用というよりかは音楽鑑賞用のプリセットになります。FLATなどでは聞きづらい低音と高音を強調させてくれるこのプリセットは、音楽を聴く際により臨場感を感じられるでしょう。
GAMEDACにかかわらず、ゲームアンプは音楽や映画鑑賞などのその他の用途でも十分に効果を感じられます。
異常が既存のプリセットの紹介になります。この4つのプリセットに加えて「CUSTOM」が存在し、そのCUSTOMでは自由にイコライザーをイジることができるので、用途に合った設定が思いのままにできます。
CUSTOMでゲームをするときにより最適な設定が可能ですが、「よく分からない」、「なんだか難しそう」といった方はREFERENCEやFLATでも十分に音質は良くなりますよ!
GAMEDAC(ゲームダック)のイマイチな部分
さて、ここまでGAMEDACの良い点を説明しましたが、イマイチな部分もあるのが正直な感想です。ここからはその部分についてご紹介します。
カスタムが1つだけ
GAMEDACには既定のプリセット4つに加えて自由にイコライザーを設定できるCUSTOMが1つありました。これが便利だと説明したのですが、1つだけだと物足りなく感じてしまうことがあります。
例えばゲームによって設定を変えたい、けど既存のプリセットだとどちらのゲームも満足するような音が出てくれない…そんな場面に遭遇する可能性があるのです。
もう1つの人気なゲームアンプ・GSX1000ではこのカスタムモードが4つあり、1回タップすることで瞬時に変更することができます。
とにかく音が良くなればいい、細かな音の違いなんて分からないという方はGAMEDACでも十分に満足できますが、音にこだわりたい方は要注意です。
キズがつきやすい表面
GAMEDACの画面の材質はおそらくガラスだと思うのですが、このガラスがまあ傷つきやすい。
ホコリなんかを普通のティッシュで拭いたらキズが入るなんてこともあります。ですが私は半年程度使ってまだそのような経験はありません。しかし中には買った時点で画面にキズがあるなんてレビューもありました。
私はまだ目立つキズがないですし、仮についたとしても性能に変化がなければ気にしないタイプなのでティッシュで拭き取っていますが、気になる方はメガネ拭きのような柔らかいクロスを使用することをおすすめします。
特殊なケーブル
GAMEDACとイヤホンをせつぞくする際、直接イヤホンジャックに挿すのではなく、1つケーブルを挟む必要があります。
そのケーブルはGAMEDACに付属しているので別途購入する必要がないのですが、このイヤホンジャックとなるケーブルがかなり特殊なのです。そのケーブルがこちら。
写真だと大きさが伝わりにくいですが、かなり小さく、ケーブルについているシールを見ると「3.5mm HEADSET ADAPTER」と書かれています。おそらくこのGAMEDAC専用のケーブルではないでしょうか。
そのため、もしこのケーブルが断線したりして使い物にならなくなった場合非常に困るのです。
幸いケーブル単体で販売されていますが、おそらくAmazonなどのオンラインでしか販売していないと思うので、ケーブルが届くまでおあずけをくらってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?今回はゲームアンプ・GAMEDACをご紹介しました。
GAMEDACはgsx1000とASTRO mix ampに並ぶ人気なゲームアンプです。この3つの中だとこのGAMEDACが一番音質が良いと評判で、非常にコスパの良いアンプだと言えるでしょう。特にFPSのようなゲームでは定位感が非常に大事なのですが、このGAMEDACはその定位感がとても優れています。
そんな定位感がパソコン要らずですぐに体感できるというのもこのGAMEDACの魅力の1つ。なかなか本体だけで設定を済ませられるアンプはないので優秀さが目立ちます。
ですがいかに既存のプリセットが優秀だといえど、やはり自分でイコライザーをイジリたくなるものですが、1つしか設定を保存できないところが惜しいポイントでした。
それでもこのGAMEDACは唯一無二の性能で多くの人に愛用されている実績があります。ぜひこの機会にGAMEDACを購入してより良いゲームライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?
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